はじめに
生活習慣病はその名称でわかるとおり生活習慣の乱れから、起きる病気のことだ。いろいろな病気があるのは多くの人がご存知だろう。ここでは、生活習慣病にかかわるさまざまなトピックスをまとめた。
知っておきたい生活習慣病の種類とは
誰しも思い浮かぶ生活習慣病は、糖尿病がある。糖尿病はカロリーの取りすぎ、運動不足、ストレスが原因でかかるとされている。
高脂血症も生活習慣病の一つだ。コレステロールが高い食べ物や中性脂肪が多い食べ物をよく食べることで、血液の中の脂質が増えて起きる。
高血圧症も生活習慣病の一つとされる。血圧が高い病気だ。遺伝も関係している考えられるし、肥満やホルモン異常などで起きるともいわれている。
ウエストが大きくなったら要注意
生活習慣病で最近注目されているのがメタボリックシンドロームだ。肥満症ともいわれているが体脂肪が多い身体で、体重が標準よりも重い状態だ。
メタボリックシンドロームはさまざまな生活習慣病の引き金になる可能性もあるので注意が必要だ。
がんも生活習慣に影響を受ける
生活習慣病の種類として三大生活習慣病といわれている一つにがんがある。続いて脳卒中、心筋梗塞などが挙げられる。
生活習慣病の種類は色々とあり、原因は日々の生活習慣の不摂生や食事の偏食が原因である。見直すことで防ぐことができるが、自覚症状がないうちに、生活習慣病にかかっている人が大半だ。
生活習慣病は時間が作り上げてゆく
生活習慣病には様々な原因があるとされる。生活習慣病を予防するためには、それら原因を知り、できるだけ回避する生活習慣をつけることが大切だ。
50代になったら食生活をあらためる
生活習慣は長い間の生活の不摂生や食生活の偏りなどが原因としてあげられる。簡単に直すことは難しい。
しかし早めに生活習慣病の危険因子、原因を知って、それを解決することが大切ではないか。昔の日本では生活習慣病は少なかった。
あるドクターの話によれば、昭和40年代などは、肥満症になるのは議員くらいで、町でも少数派であった。
70年代以降急激に増えたのにはいろいろな理由がある。生活習慣病の原因は人によっても様々ではあるが、大きく分けると遺伝、環境の二つに分けることができる。
近年、日本人に生活習慣病が増えた原因は、環境(食生活や運動不足)といっても過言ではないだろう。
ストレス社会にも原因はある
運動不足が生活習慣病の原因としても挙げられるし、栄養のバランスの悪い、高カロリー食が、生活習慣病を引き起こす。
喫煙も、生活習慣病の原因の一つだ。ここ数年の日本はストレス社会といわれている。
ストレスがたまりやすいことや解消できないことも、生活習慣病の原因になっている。これらは生活習慣病の環境の原因といってもいい。
遺伝的な原因は、もともと、身内にがんや高血圧などの生活習慣病にかかりやすい人が多かったことが挙げられる。
生活習慣病は予防することができる
生活習慣病の予防法はある。これは、どのような病気に対しても言える。生活習慣病に限ったことではないが、生活習慣をきちんと正しく整えることが、生活習慣病の予防になる。
すでにかかってしまっている人は改善になる。
生活習慣病を予防するために日々気をつけることは?
生活習慣病に限らず、様々な病気などを引き起こす原因も生活の乱れなどが原因で起きているといわれているので十分に注意する。
生活習慣病を予防するために日々気をつけなければいけないことをここで紹介する。まず一つ目は、栄養バランスの良い食事をとるようにする。
栄養バランスの偏りや高カロリーの食生活をしていると、生活習慣病にかかりやすくなる。一汁一菜、お漬物や納豆などの発酵食品、根菜類、豆類、五穀などの昔ながらの日本食を食べること、それが生活習慣病の予防につながる。
規則正しい生活が意外に大切
十分に睡眠をとることは生活習慣病の予防にもつながる。規則正しく早寝早起きが生活習慣の基本だ。睡眠時間をたっぷりととるようにする。
最近は運動不足の人が多いが、健康を維持するためには適度な運動も必要だから、適度に毎日運動をすることも、生活習慣病の予防につながる。
ストレスを抱えながら生活をしていると、生活習慣病の悪循環が引き起こされてしまうので、自分のストレスと上手に付き合う方法を身につける。
そのためには、ストレスをためないこと、ストレスを発散させることが大切になってくる。生活習慣病の予防はこうした日常生活の些細なことに気をつけるだけでも違ってくる。
国の生活習慣病対策って何?
生活習慣病対策は今国をあげて様々と対策が行われている。厚生労働省が導入している、生活習慣病対策もある。
その内容は、食生活習慣の見直し、運動習慣の見直し、休養について、喫煙と飲酒についてだ。
昭和の後半ごろから、生活習慣病は急激に増えてきた。それまでは、生活習慣病という名前で呼ばれていなかった疾患もある。
食生活が原因で成人病から生活習慣病へ
脳卒中、がん、心臓病は、三大成人病と呼ばれている。それが生活習慣病といわれるようになった。
その背景は、成人病は生活習慣が関わっていることがわかったからだ。生活習慣を見直すことで、生活習慣病を防ぐ働きが、生活習慣病対策だ。
生活習慣病対策はすぐに効果が出ない。生活習慣病は、早期発見が難しく、自覚症状は症状が悪化するまで気がつかないケースが多いのだ。
七大生活習慣病
- がん(悪性新生物)
- 心疾患
- 脳血管疾患
- 高血圧性疾患(高血圧症)
- 糖尿病
- 肝疾患(肝硬変)
- 腎疾患(慢性腎不全)
自覚症状が出る前にはじめよう
生活習慣病はすでに発症している時点では、完治することは難しいともいわれているので厄介だ。完治できなくなる前に、毎日の生活の中で生活習慣病対策をできることから始めることが大切だ。まずは食生活の見直し、規則正しい生活を送ることなどを元に見直していってみてはいかがだか。手軽に始められることから続けていく、それが生活習慣病対策になる。
生活習慣病の予防、50代で見直すべき食生活
生活習慣病の原因ともいわれているのが食生活の乱れだ。食生活が原因で、生活習慣病になることもあるので、十分に注意しなければいけない。生活習慣病を予防する食生活をここで紹介したい。
50代の偏食は命取りになりかねない
気をつけたいのは偏食だ。栄養バランスが偏ることによって生活習慣病は引き起こされるといわれているから、生活習慣病を予防するためには、偏食を治して、様々なものを食べ、栄養バランスを整えることも大切だ。
1日30品目は取る。30品目を目標に食べるようにする。日常生活は、食事に気をつけつつ、運動も適度に行う。食事はお腹がいっぱいになるまで食べるのではなくて、腹八分目にしておくことが大切だ。
お酒のアテ味から薄味になれることが大事
塩は控えめで、薄味にすることも大切だ。生活習慣病ではカロリーの高い食べ物、脂肪分の多い食べ物は極力減らすようにする。
肉、魚、野菜のバランスもきちんと考えたうえで摂取するようにする。生活習慣病は様々な原因がある。食生活が大きく占めていることもよくある。
食生活を見直すことで生活習慣病を予防することができる。普段の食事から気をつけてみてはいかがだろうか。
高カロリーの食事をとるのではなくて、栄養バランスのいい、昔ながらの日本の和食を食べることが生活習慣病予防につながる。薄味を心がけて塩分の取りすぎにも注意する。
50代で生活習慣病をチェックする方法とは
生活習慣病は普段の生活習慣によって引き起こされる。症状が突然だったとしても、何年も蓄積された結果に発症するのが生活習慣病だ。
生活習慣を見直すことで、生活習慣病にならないように事前に予防することは十分にできる。
生活習慣病に自分がかかっているのかことは、なかなかわかりにくい。自覚症状がないことが特徴だから、自分が生活習慣病にかかっていることを意外と自覚している人は少ない。
50代を過ぎれば健康診断は定期的に欠かさず
そのために、まずは生活習慣病チェックを自分で受けたうえで当てはまることがないか調べてみることが大切だ。1年に1度受けるだけでなく、気になることがあれば、臆せず受診することもチェックの方法は色々とある。健康診断を受ければ、一番早い。
生活習慣病予防健診とは
生活習慣病予防健診とは、生活習慣病を早期に発見するために行われている予防するための健診だ。
全国の健康保険協会では、被保険者や配偶者を対象にして、生活習慣病にかからないためにも、予防するためにも健康診断を実施している。
生活習慣病は発症するまでに、生活習慣が蓄積されて病気になるから、早めに生活習慣病であることを自覚しておけば、病気の発症を防ぐことができる。
健康診断は、生活習慣病を予防したり、発見するためには欠かせないことだから、定期的に生活習慣病予防健診を受けることをお勧めする。具体的には、どのような生活習慣病予防健診が行われているのか。
全身の状態をチェックし、必要に応じて検査を付加
一般的な健診として問診や身体測定、血圧測定、尿検査、血液検査、レントゲンなどが行われている。生活習慣病予防健診の対象となっているのは主に40歳以上の人を対象として行われている。
自治体によっては、生まれた年などで検診が付加される場合もある。また、内視鏡検査やその他の検査なども実費が追加されるものの、定期的に受診するのがおすすめだ。
女性の場合には、乳がん検診や子宮がん検診なども生活習慣病予防検診として実施されているところが多い。
生活習慣病は、その特徴から、なかなか自覚症状もないので、自分で発見することは難しいとされている。自分で発見したとしてもすでに発症した後であった場合には、生活習慣病を完治させることは難しいといわれている。
早期に発見して、早めに改善させるためにも、定期的に生活習慣病予防健診を受けることはとても大切なことにつながるのだ。
ネットの健康チェックで生活習慣の確認
健康診断をなかなか受けられない人でも、生活習慣病チェックを受けることは可能だ。
インターネット上で生活習慣病をチェックできるサイトはある。
YES NO形式などで答え、その結果、生活習慣病が想定される生活習慣があることがわかる。生活習慣病は発症しなければわかりにくい病気(発症しても気づかないこともある)だから、発症する前に知ることがとても大事。
生活習慣病を予防するためにも、チェックを受けることは必要だ。食事の時間や生活習慣などをチェックしていき、生活習慣病の予備軍であることがわかる。
意図しない結果になった人は今からでも遅くはないので、改善させるようにする。
50代になったら意識的に運動する
生活習慣病を予防、改善に、運動を行うことが挙げられる。現在の日本人は、デスクワークが多いし、マイカーの普及に伴い、運動をする機会が減った人が多く、運動不足になっている人が増えている。
生活習慣病の原因の一つに、運動不足を挙げることができるから、改善、予防をしたいと思っている人は運動をすることがお勧め。
運動といっても様々な運動があるが、どのような運動をしても生活習慣病の予防や改善につながるわけでもない。
有酸素運動で体内の老化物を排出
たとえば生活習慣病の予防に効果があるといわれているのは、全身を使った運動で、運動をしながら大量に酸素を取り込むことができる有酸素運動が効果的だ。
有酸素運動は、体の中に大量の酸素を取り込むことができるので、生活習慣病予防の運動は最適だ。今話題のメタボリックシンドローム対策にもつながる。
有酸素運動をすることが生活習慣病の予防につながるとは言っても、具体的にはどのような運動がいいのか?
歩く、泳ぐ、乗る運動を続けて習慣化
具体的には、ウォーキングや、ジョギング、サイクリングやエアロビクスなどが効果的だ。辛くて続けられそうにないような運動をするのではなくて、毎日手軽に続けられて継続して毎日行えるような有酸素運動をするのがお勧め。
わざわざ運動をするのではなくて、たとえば普段は自転車に乗っていた場所を歩いて行ってみるとか、バスを使っていたところを歩いてみる、電車を一つ手前で降りるなども、手軽にできる運動だ。
意外にとれていない休養、実はとても大事
生活習慣病は運動や食生活、休養などが原因で発症するケースが多い。特に日本人は他の諸外国に比べてみても、休養をしっかりととることが出来ていない。
休養をしっかりととることが出来ないことによって、免疫力が低下したり、また、ストレスがたまりやすい状態になり、それが続くことで、生活習慣病を発症するともいわれている。
休暇をとることで心身をリセットする
生活習慣病を予防するためには食生活の見直しや適度な運動などももちろん必要ではあるが、それ以前に、やはり休養をしっかりととることが基本だ。
働き盛りの人の多くが生活習慣病にかかりやすいといわれている。その原因は、休養を取らない、取っても少ない。検診に行く時間がとれないなど。そのため生活習慣病の脳卒中や心筋梗塞、心臓病などを引き起こす原因が増えるのだ。
適度の休息をして身体を休めなければ、疲労が蓄積されて体に負担がかかり、生活習慣病へとつながる。
生活習慣病を予防したいと思っている人は、食生活の見直しや生活習慣の改善はもちろんのこと、休養をしっかりと取ることだ。
睡眠不足にならない
睡眠不足には注意することが肝心だ。十分な睡眠時間を確保することも大切だ。現代人の多くが抱える生活習慣病の原因の一つとして十分な休養がとれていないことが挙げられる。
生活習慣病の発症を未然に防ぐためにも、できるだけ休養はしっかりと取るように心掛けて日々の生活を送るようにすることがポイントだ。
リモートワークなど積極に活用して、通勤時間を時短してでも体調管理に意識を向けたい
おわりに
50代になったら、生活習慣病に注意しようと書いたが、実際には若い時から生活習慣の乱れを防ぐのが理想だ。歳をとってから一度ついた習慣を直すのは難しいかもしれないが「自分は人と違う」と思うことなく、生活習慣に悪癖があるならば、早めに正すことをお勧めする