知っておきたい終活代行サービスとは

終活代行サービス 終活の知恵
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はじめに

「家族に迷惑をかけたくない」「健康に不安がある」「終活をしたいけれど何をすればいいか分からない」。

人生の最期について、そういった思いを抱えている人は多いのではないでしょうか。

あるいは頼れる身寄りがいなくて、不安を感じている人もいるでしょう。

そんな悩みを解決してくれるのが終活代行サービスです。

この記事では、入院や介護、資産管理、葬儀など、終活を丸ごとサポートしてくれる終活代行サービスについてご紹介します。

終活代行サービスとは

自分自身が亡くなることに関する生前・没後のさまざまな手続きを代わりに行ってくれるのが、終活代行サービスです。

見守りや健康相談、生前整理といった日常生活の支援から、身元保証が必要な病院や介護施設の利用手続き、さらには葬儀や納骨、各種届出、遺言執行までサポートしてくれます。

従来は家族が務めてきた事柄全般を代行してくれるため、身内に迷惑をかけたくないと考えている人に便利なサービスです。

一方、終活代行サービスには頼らないという方法もあります。

その場合は、終活内容を整理し、必要な項目に応じてみずから専門業者(弁護士や司法書士、行政書士、税理士等)を調べて比較検討して申し込まなければならず、どうしても手間がかかります。

そのような労力を省いて的確かつ安全に終活を進められるのが、窓口ひとつですべてを相談できる終活代行サービス。

こちらの要望をヒアリングで把握したうえで、信頼のできる士業も紹介してくれます。

終活代行サービスの内容

「終活」は、トラブルのないよう円滑に人生の最期を締め括るための活動です。

その内容は多岐にわたりますが、俯瞰すれば、自分が生きている間に必要な「生前のこと」、自分が亡くなった後に必要な「没後のこと」の2つに大別できます。

ここからは、終活代行サービスの内容について、生前・没後に分けてご説明します。

なお、利用できるサービスは、それぞれの業者やプランによって異なります。

生前のこと

【エンディングノートの作成】
人生の最期に必要な準備について整理できるエンディングノート。終活の手始めともいえるこの書類の作成から、相談に乗ってくれる。

【見守り、健康相談など】
怪我や体調不良などの異変が起きた際、駆けつけて対応してくれる。また、24時間いつでも健康に関して相談ができる。

【病院や施設(身元保証)】
保証人代行として、自分の希望や健康状態、経済状況などに応じ、最適の病院または施設を案内してくれる。病院では、入院・退院・転院の手続きおよび付き添い、手術の立ち会い、医療従事者との協議などを行ってくれる。介護についても、介護状態の確認や介護認定の申請はもちろん、福祉施設の案内や入所の手続き、施設入居に伴う住所変更や所持品の整理も引き受けてくれる。

【生前整理】
生きている間に、不用品を、整理・回収・買取してくれる。自分では手に余るほど量が多かったり、簡単には動かせないほど大きくて重かったり、整理する余裕がなかったりする場合に助かる。また、携帯電話やパソコンなどのデータを削除あるいは復旧してくれるデジタル遺品の管理サービスもある。

【相続】
自分の要望や家族構成、資産状況などから、相続に関する最適な専門家を紹介し、遺言書などの作成をサポートしてくれる。そして没後、円滑に相続を進めてくれる。

【成年後見人の申請】
認知症などが進行し、財産管理や各種契約が困難になった場合、成年後見人制度に則ってそれらを代行してくれる。

没後のこと

【葬儀、納骨、連絡】
保証人代行サービスとして、葬儀の執り行いをはじめ、納骨やお墓など、没後の一連の事柄を引き受けてくれる。葬儀は火葬が基本だが、それ以外の方法も場合によっては選択可能。逝去後、家族や親族、知人などへ連絡してくれるほか、喪主の代行や法要の実施も引き受けてくれる。納骨は、希望に沿った形で供養してくれる。一般的な霊園のお墓や永代供養のほか、近年増えている樹木葬、海洋散骨なども選択できる。
また、事前に提出した指示書に基づき、家族や親族、知人などに自分の逝去を知らせてくれる。

【各種届出、手続き】
死亡届をはじめ、年金や保険証の手続きのほか、家賃や施設利用料、医療費の精算、さらに携帯電話や電気・水道・ガスの解約などを行ってくれる。

【遺言の執行】
自分の遺言に従い、遺産を然るべき形で指定先に渡し、トラブルが起きない相続を実現してくれる。

【遺品整理】
残った家財道具や生活用品を処分してくれる。

身元保証によって入院や入居が可能に

終活代行サービスを受ける際、ポイントとなるのが身元保証(保証人代行)です。

多くの代行業者が、安全性のため法人として身元保証人となってくれます。

身元保証は、多くの病院や介護施設で入院・入居の際に必要です。

緊急連絡先の確保や料金支払の保証、逝去後の対応などが理由となっています。

例えば病院では、容態の急変や病状の悪化で本人の判断能力が低下したとき、手術の説明をしたり治療方針の同意を得る人物として、身元保証人が求められます。

また、介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に入居をするときも、身元保証人が必要です。

ゆえに、身元保証人となる身寄りがいなかったり、家族に頼めなかったりする場合、病院や介護施設の利用が難しくなります。

そのようなハードルをクリアし、適切な医療・介護を受けられるようにしてくれるのが、終活代行サービスの保証人代行なのです。

終活代行サービスを利用するメリット

自身の今後に思いを馳せたとき、健康や資産、葬儀など、考える事柄が次から次へと浮上し、不安を感じる人は少なくないはず。

専門的な知識がないと、何からどう手をつければいいか分かりません。

そもそも何をすべきかさえ漠然としていたら、不安はいっそう大きくなりがちで、毎日が息苦しくなってしまいますよね。

そんなもやもやを解消してくれるのが、終活代行サービスといえます。

終活に関して百戦錬磨の専門家に相談することで、すべきこと一つひとつが明瞭になり、必要なことを効率よく進められます。

場合によってはシビアな現実に向き合うこともありますが、蓋をして先送りにするよりは、はっきりと形にして対処したほうが、後で困るリスクが低くなります。

こんな人に終活代行サービスはおすすめ

先に述べたように、終活には、必要事項に応じて各業者に依頼する方法と、総合的に支援してくれる終活代行サービスを利用する方法の2通りがあります。

自分が何をすべきかが明確に分かっている人や、ある程度終活の知識がある人、自身の健康状態に余裕がある人は、1つ目の方法を取ってもいいでしょう。

この場合、希望条件に合うサービスをみずから探して見つける手間がかかります。

しかし他方で、終活のやり方がいまいち分からない人や、すべきことが多くて手をこまねいている人、そして家族に負担をかけたくない人は、終活代行サービスを利用したほうがいいと思います。

また、自身の健康に不安があり、あまり終活に時間をかけられない人も、終活代行サービスを検討してみてください。

おわりに

映画評論家の淀川長治さんは生前、まとまった金額を肌身離さず持ち歩いていたそうです。そのお金は、自分が亡くなったときの葬儀費用だったとのこと。

人生の最期に向けて準備をするのはなかなか大変ですが、終活の一環として割り切ってしまえば気が楽になるかもしれません。

懸案事項をクリアしておけば、肩の力を抜いた心持ちで日々も過ごせるのではないでしょうか。

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