50代からのトレッキング、上級者におすすめの山5選

50代の趣味
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〜はじめに〜

上級者となればトレイルの難易度や環境なども登山とほとんど違いなくなります。トレッキングと登山は別物と言え、それが慢心や気の緩みにつながらないようにしましょう。泊まりがけで山に出かけたり、新しいトレイルに挑戦する際には、あらゆる可能性を想定して計画を立て、事前準備を行いましょう。

計画を立てて、トラブル対策も知っておく

平成23年度、全国の山岳遭難件数は1,830件で遭難者数は2,204人。これは前年に次いで過去2番目に高い数字です。年齢層別は60歳以上が全体の50.7%。40歳以上では76.9%と、実に4分の3以上になります。また、目的別では「登山」が73.1%、次いで「山菜・キノコ採り」が17.2%と、このふたつで全体の9割を占めています。登山の割合が最も大きいのは当然とも言えますが、不安のないように思われる山菜採りでも多くの遭難が発生していることを十分留意しておきましょう。本式の登山ではないからとの油断は禁物です。

登山計画書を作成する

トレッキングでも、回数をこなし難易度の高いトレイルに挑戦するようになると、本格的な登山と内容もさほど変わらなくなります。万が一の事態を避けるためにも、「日帰りだから」「山の奥の方まで入る予定はないから」などと思わず登山計画書を作成しましょう。もちろん、行き先や下山予定などを家族や友人に知らせておくのも効果的ですが、山中では携帯電話の電波圏外エリアも多いため安否確認がなかなかとれず、捜索隊の出動が遅れてしまうこともありえます。

登山計画書には入山メンバーの氏名および連絡先、ルートの概況を記入します。正式な書式はありませんが、たとえばルートの概況には、いつどこから入山し、どんなルートを辿り、いつどこで下山するかをなるべく詳しく記す方が良いでしょう。提出先は目的の山を管轄している警察署になります。数日前に郵送しておくか、最低でも直前までに提出しましょう。

警察署がどの山を管轄しているかは警察署のホームページに記載されています。また、様式をPDF等で配布している警察署もあるので、作成方法が分からない場合は利用しましょう。

注意!:登山者の多い山では登山口にポストを設置し、登山計画書の投函を受け付けているところもあります。また、警察署によってはメールでの提出が可能です。

周囲へ迷惑をかけないためにも山岳保険に加入する

山岳保険とは山岳遭難事故の保険です。通常の損傷保険でカバーされない山での事故を補償します。互助会式に加入者間で補填金額をまかなう機構もありますが、契約のオプションとして山岳保険を扱うものが一般のようです。

早急な救助を要する山岳事故では、ヘリコプターが出動することが通例です。病院など、民間のヘリコプターが出動した場合、請求される金額は少なくとも50万円とされます。発見までに要した日数、人員によって費用は当然増加します。それだけの代金を支払う余裕がない場合、家族や親しい人に迷惑をかけないためにも山岳保険に加入しておくほうが良いでしょう。

保険の加入期間および保証内容は商品によって異なります。短期間の掛け捨てタイプや携帯品にも保証が適用される商品もあるので、行程に見合ったものを選びましょう。

注意!:ヘリコプターを要請したとき、保険不加入だと誰が費用を負担するのか確認がとれるまで出動しないこともあるそうです。そのような事態を避けるためにきちんと加入しておきましょう。

とっさに役立つ山トラブル対処法

山でのトラブルは可能な限り自分達で解決するのが基本。安易にレスキューを要請すれば、本当に救急を必要する人が手遅れになる可能性があります。

ねん挫

Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)、Support(支持・固定)のRICES(ライス)が処置の基本です。内出血や腫れを抑える圧迫には弾力包帯やテーピング、固定には三角巾などを用います。なお挙上とは患部を心臓より高い位置にあげることで、腫れを抑制する効果があります。

骨折

骨折には折れた骨が皮膚を突き破る「開放性骨折」と、そうではない「非開放性骨折」があります。開放性骨折の場合、大量出血や感染症の可能性があるので、無理に骨を正常位に戻そうとせず、固定して、早急にレスキューを要請しましょう。非開放性骨折の場合、応急処置はねん挫と同じくRICESが基本。ストックが副木や松葉杖の代わりになります。症状が軽いようだったら下山も可能ですが、難しい場合は救助を要請しましょう。担架でふもとまで運ぶ手もありますが、山に慣れていないと転倒などで二次被害が出る場合もあります。

高山病

標高2500メートルを超す山でなりやすいのが高山病です。ただし、高度に順応しようとする人間の機能には個人差があり、標高2000メートルの山でも発症する人もいます。また、そこまで高い山でなくとも、ロープウェイなどで一気に山を登った場合にも頭痛や吐き気といった高山病と似た症状が出ることもあります。

高山病の主な要因は、寝不足や蓄積した疲労、水分不足、肥満体質など。アルコールや睡眠薬といった呼吸を抑制するものも原因となります。睡眠中は呼吸が浅くなるので、睡眠前の飲酒や服薬は避けましょう。

高山病は放置しておくと肺や脳に異常が生じ、たいへん危険です。倦怠感や虚脱感、食欲不振、吐き気、頭痛、めまい、睡眠障害などの初期症状が出たら直ちに下山しましょう。

注意!:夜間で下山が困難な場合に備え、携帯酸素を用意していれば、緊急処置として使用できます。

注意!:救助を呼ぶ時、事故現場が明確な場合は「119」番に。明確でないときは遭難の可能性もあるので「110」番に通報します。

普段見られない世界を歩く 各種トレッキング

しんと静まる銀世界の中を・・・ スノートレッキング

スノートレッキングには、樹氷やダイヤモンドダストなどその時季にしか見られない景色や、冬季に活動する珍しい生き物との遭遇などの魅力があります。また雪が音を吸収するため、自然の静けさを一層感じながら歩くことができます。

しかし、一面の雪景色は反面、目印になるものも白く覆ってしまうために、道に迷う原因ともなります。また雪道を歩くのは体力も普段以上に消耗し、休憩の数が多くなるなど、なかなか予定通りに行動しづらい面もあります。なので初めのうちはその山に慣れ親しんだガイドを必ず同伴させるようにしましょう。山岳ガイドの申し込みは県や市の自治体ホームページもしくはレジャーサービスなどから可能です。

スノートレッキングの装備

寒い雪山ですが歩くうちに体は温まり汗もかきます。なので分厚いダウンなどは避けて薄い服を重ねて着た方が、着脱で調整しやすいのでお勧めです。休憩時に体の冷えを防ぐために、手袋や帽子なども必須です。また、雪の日光反射から目を守るためのサングラスやゴーグル、雪焼け防止の日焼け止めなども備えていた方が無難でしょう。

川のせせらぎをBGMに リバートレッキング

リバートレッキングとは渓流にそって行うトレッキングのこと。主に夏に行われます。川辺を辿るものもありますが、水深の浅いところをジャブジャブと歩いて行くものが本式的なリバートレッキングと言えます。

リバートレッキングの醍醐味は、やはり爽快感。涼しい川風を浴びながら、山中とはまた違った景色を楽しめます。

ただし、水に足をとられたり、濡れ石で滑る危険もあるので十分な注意が必要です。初めのうちは旅行会社の企画するツアーに参加したり、山岳ガイドを同伴させる方が良いでしょう。

リバートレッキングの装備

靴は渓流シューズがベスト。登山靴など固いものより、柔らかい素材の靴を選びましょう。軍足を靴の上から履くと岩場でも滑りにくくなります。服装は動きやすく、濡れても構わないもの。怪我対策に、真夏でも長袖長ズボンが原則です。リュックサックなども防水仕様のものか、ビニール袋で覆うなどして対策しましょう。手を怪我しないように軍手も必需品です。一般的な軍手でも構いませんが、ゴム張りの軍手の方が濡れても滑りにくくお勧めです。また万一に備えてヘルメットも用意した方が良いでしょう。自転車用品にあるヘルメットで構いません。

上級者向けの山選び

◆飯豊山(いいでさん)・・・標高2,105メートル。山形県、新潟県、福島県の県境。飛鳥時代より山岳信仰の場である。当初は主に修験者が訪れたが江戸時代から庶民信仰が盛んとなった。磐梯朝日国立公園内にあり、高山植物が有名。日本百名山のひとつ。

◆穂高岳(ほだかだけ)・・・標高3,190メートル。長野県、岐阜県の県境。日本第3位の高峰で日本3大岩場にも数えられる。冬期には積雪で通行不可のルートもあり、夏でも雪渓が残る場所もある。設置コースは初心者から上級者向けまで幅広い。日本百名山、新日本百名山、花の百名山のひとつ。

◆剱岳(つるぎだけ)・・・標高2,999メートル。富山県。登山者間で難関として知られる山で、登山者が訪れるようになったのも明治末期と比較的最近である。氷河を有する日本では珍しい山でもあり、山域は中部山岳国立公園特別保護地区に指定されている。日本百名山、新日本百名山のひとつ。

◆槍ヶ岳(やりがたけ)・・・標高3,180メートル。長野県、岐阜県の県境。名前の通り頂が槍の様に尖っている。国内で5番目の標高を誇り、「日本のマッターホルン」とも形容される。登山愛好家からの人気も高い。日本百名山、新日本百名山、花の百名山のひとつ。

◆白山(はくさん)・・・標高2,702メートル。石川県、岐阜県の県境。富士山、立山と並び日本三霊山に数えられるなど、古くから信仰を集め、頂上には白山比め神社がある。日本百名山、新日本百名山、花の百名山、新花の百名山に選出されるなど、国内きっての名峰。

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