神秘的な日本の世界遺産〜原初の神々と邂逅する

神秘的な世界遺産 50代の趣味
神が住む地を世界遺産とする
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宮崎駿『もののけ姫』のイメージモデルにもなった自然環境

日本の世界遺産は、その美しさや歴史的価値だけでなく、人々の信仰や精神世界を象徴する場所でもあります。訪れる人々は、そこで日本の文化や歴史、そして神秘的な世界観を体感し、心身ともに癒されることでしょう。本記事では、その中でも特に神々との邂逅を想像させる場所を紹介します。

沖縄県 屋久島

世界遺産の屋久島
屋久杉は神の座る場所だ

 屋久島は、鹿児島県大隈半島南南西約60㎞の海上に位置します。宮崎駿『もののけ姫』のイメージモデルにもなった自然環境は、豊饒そのもの。山岳美は「洋上のアルプス」とも呼ばれます。海上の水蒸気が山々に多雨をもたらし、標高差と黒潮の影響もあって、日本の植物種の7割以上が群生。樹齢1,000年を超える屋久杉が多くみられるなかでも、縄文杉は樹齢7200年ともいわれる巨樹。5~6時間の登山の先に、縄文杉は待っています。

ハート型に見える
ウイルソン株はハート型に見える
自然と人界、神界の境がある屋久島
屋久島は神と出会える場所

霊場に通ずる参詣道は祈りの道

紀伊山地の霊場
霊界と人界の交わりに何を感じるのか

和歌山県 紀伊山地の霊場と参詣道

 古代から自然信仰の対象であり、霊験あらたかとされる紀伊山地。吉野・大峯(修験道の拠点)、熊野三山(熊野信仰の中心)、高野山(真言密教の根本道場)の3つと、それらの霊場に通ずる参詣道が、世界遺産として登録されています。なかでも熊野三山に至る熊野古道は、険しい山道ながら、祈りの道として有名。本宮大社、速玉神社、那智大社から成る神仏習合の熊野三山は、江戸時代に「蟻の熊野詣」といわれるほど、愛されてきました。

道が世界遺産の熊野古道
欧米の観光客が多い古道
霊場の雲海
参詣道から雲海が見えることもある

死骸すら神々しく感じる神の手の跡

知床五胡
神の手と言われる知床五湖

北海道 知床

北海道東端のオホーツク海に面する知床半島と、その沿岸が世界遺産に登録されています。流氷によるプランクトンと、豊富な魚介類が生息し、河川を上るサケは秋、ヒグマなどに捕食されます。死骸は栄養素として陸地に還元。この食物連鎖が評価されたのでした。神様が手をついた跡とも伝えられる知床五湖や、雄大な知床連山など、観光名所は絶景。ウトロと羅臼間のみが主要道路であるために、現在も自然環境が保たれています。

知床の霧
霧深い神秘的な湖
知床は世界遺産
北海道 知床の高架木道 (© T-KIMURA クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際))を改変して作成 https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/

神々は動物の姿になり人を試す

青森の秘境青池
神が創りし芸術は湧水からできている。

青森県、秋田県 白神山地

13万haにおよぶ白神山地は、青森県と秋田県に跨る自然遺産です。東アジア最大のブナ原生林をはじめ、約500種の植物が残る環境に、特別天然記念物のニホンカモシカやイヌワシ、クマタカなど絶滅危惧種の動物が生息しています。2,000種以上の無脊椎動物(昆虫など)も現存する生態系の希少価値が、世界遺産として認められたのでした。コバルトブルーが神秘的な十二湖を巡るコースや、ブナの森を歩く暗門の滝コースなど、幻想的な風景を観光できます。

暗門滝付近に舞い降りた鳥
絵画のような風景に時を忘れる。暗門滝付近の一枚。
白神山地のブナ
青森 白神山地 ブナの原生林 (© T-KIMURA クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際))を改変して作成 https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/

人の原点を感じ、無辜の気持ちに還る場所

小笠原の岩
怪岩というか、幾千年も生きている巨大動物に見える

東京都 小笠原諸島

北太平洋に、30以上の島から成る小笠原諸島。列島から1000km離れ、大陸と陸続きになったことがありません。独自の生態系が保持され、固有種の比率も高く、種の進化を考察できる環境として「東洋のガラパゴス」とも呼ばれます。年中温暖、過ごしやすい気候のもとで約2500人が暮らし、父島と母島以外は無人島です。「おがさわら丸」が東京と父島を結び、片道25時間半、月5往復。諸島間は「ははじま丸」が週5回ほど運行しています。

小笠原諸島の神々
美しい海、小笠原の海。
空から神々が降り立つ小笠原
海と空を見る観光がいい。

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