〜はじめに〜
50代になったら意識したい終活世代の運動について説明しています。
運動は、単に筋力だけでなく内臓、脳、血液、そして心といった全てに深い影響を及ぼしています。例えば、散歩をすると腸の動きが活発になり、免疫力が上がり、それによって体内の循環が良くなり、爽快な気分へとつながってゆきます。このように、運動に寄ってもたらされる効果は、思いもよらぬところまで波及しているのです。
地道な努力を怠ると…?! 運動能力の衰えが招くもの
運動をしないと、筋力が落ちるだけでなく、それを支える骨の機能も低下します。さらに加齢に伴って内臓が硬化しやすくなり、血管の流れも滞る可能性が高まります。そして、「何をしたわけではないが、何となく体調が良くない」という状態になると言われています。体調がよくないと、運動をしようとは思えないので、そのままの生活を続けると悪循環になり、やがて横になる時間が増えてしまいます。
まずは身近なところから。生活の中に運動を組み込む
長年、運動を続けている人は、自分がこれまでやってきた運動を今後も続けていくことで、筋力を維持することができると考えられます。
普段あまり運動習慣がない人は、いきなり急激な運動してしまうと、身体に大きな負担となりますので、まずは家の中でできる階段の昇降や、布団の上げ下ろしなどから始めましょう。少しずつ身体が慣れてきたら、朝夕に1時間ほどの散歩をすると良いです。ただの散歩だと続かないという場合は、生活圏内でどこか目的地を設定し、そこに歩いていくというのも手です。目的地をスーパーにして、夕食の買い物をする。図書館にしたら、到着後は読書も楽しめます。公園にすると、季節の移ろいや近所の子ども達の笑い声で心が和むこともあるでしょう。できる範囲のことから、続けていくのが大切です。
日本人の健康を支えるラジオ体操の効果と魅力
誰もが一度は夏休みに通ったことのあるラジオ体操。国民の体力向上と健康の保持・向上を目的として作られたもので、手軽ながらも十三種類の運動によって全身を動かし、普段の生活では使用しない筋肉や関節、骨にも影響を与える、とても効果の高い運動です。これからどんな運動をしようか考えているという方は、まずはラジオ体操から始めてみることをおすすめします。
テレビやラジオで放送されているのを見て行うのもいいですし、全国各地の広場やグラウンドでは有志のラジオ体操会も存在します。毎日続ければ身体の動きもしなやかになり、加えて爽快感、体操仲間とのお喋りなど、ラジオ体操には多くの魅力が詰まっているのです。
あの人、何かやってるの?いきいきしている人の運動
あなたの知っている人で、年齢を感じさせない若々しい人、こんな人になりたいと思う人はいませんか。芸能人でも、身近な人でもかまいません。その人は、きっと何かしらの努力をしている人がほとんどだと思います。
例えばお茶や日舞、モデルをしている方は、とても美しい姿勢をしています。姿勢を保つためには、支える筋肉が必要ですので、きっと筋力維持のために、呼吸法やストレッチなど、日頃から心がけていることがあるはず。そこを知ることで、「●●さんに近づく!」というイメージを持って運動すれば、やる気も湧いてきます。
せっかく憧れの人がいるのだったら、ただ憧れで終わらせるのでなく、その人の力を借りて、自らも運動に取り組んでみましょう。
一緒に身体を動かそう!講座を探して仲間をつくる
一人ではつい休んでしまい、運動を続けられないという方におすすめなのがヨガやストレッチ、水泳などの講座へ通うこと。お住まいの市町村にある健康センター、カルチャーセンター、接骨院、スポーツクラブなどで行われている講座情報をチェックし、興味があって続けられそうなものに足を運んでみましょう。毎日だと大変でも週1回や2回だと心の負担も軽くなります。
お友達や夫婦で行くのもいいですし、行った先でも続けていくうちに仲間ができると思います。運動中はフォームの美しさやタイムを競ったり、一緒にコンテストなどに挑戦するのも大きな刺激になるでしょう。運動後にお茶などに行き、話に花を咲かせるのも、気持ちと身体の若さへと繋がってゆきます。
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