- 〜はじめに〜
- Q1 葬儀への出席を控えた方がよい場合は?
- Q2 弔辞を依頼された時に、気をつけることは?
- Q3 お香典の目安を教えてください。
- Q4 喪中に気を付けなければならないことは?
- Q5 戒名費用はどの程度でしょうか?
- Q6 お葬式は必ずやらないといけないのでしょうか?
- Q7 受付でお悔やみの挨拶を受けた場合、何と応えればよいのでしょうか?
- Q8 故人との対面をすすめられた際に気をつけることは?
- Q9 出棺の際に気を付けることは?
- Q10 初七日法要とは何ですか?
- Q11 葬儀に参列できない場合はどうすればよいのでしょう?
- Q12 葬儀に際して喪家が準備するものは何ですか?
- Q13 会葬の際に慎まなければならない行動は?
- Q14 葬儀までに喪家が行う手続きとは?
- Q15 葬儀後に喪家が行なう手続きとは?
〜はじめに〜
祭事には様々な約束事があります。多くが古くからの慣習をもとにしていますが、そのすべてを覚えている人はそう多くありません。いざ葬儀となった時、失礼のないようにするためにも、場面に適した対応を今のうちからしっかりと頭に入れておきましょう。
Q1 葬儀への出席を控えた方がよい場合は?
妊娠など慶事を控えている場合などには、葬儀への出席を控えた方がよいとされています。理由は、死者が胎児に影響を与えるという考えが以前の日本にはあったからです。そこで妊婦が出席する場合は、鏡を外側に向けておなかに入れておく方法があります。鏡には魔よけの効果があるからです。
また、家を新築中の場合も出席を控えた方がよいとも言われます。これは、建築の際に縁起を担ぐことが多く、人柱という考えもあったからです。
他に控えた方がよい場合には、身内に病人がいる時や、子供を亡くした遺族と同じ年頃の子供がいる時などです。しかし、身内に病人がいる場合に出席を控える風習は以前の日本にはありませんでした。また、子供を亡くした遺族と同じ年頃の子供を連れての出席を控えるのも、遺族への配慮としてなので、子供同士が特に親しい間柄であった場合などは一緒に出席しても問題ありません。
葬儀への出席を控えた方がよいとされるのは、形式的に定められてはおらず、その地方の風習によります。葬儀は故人との最後の別れの場となるので、遺族の承諾があれば出席する方がよいでしょう。また、出席しない場合でも、弔電や、葬儀後に改めて弔問することで追悼の意を表します。
Q2 弔辞を依頼された時に、気をつけることは?
まずは弔辞の長さをどのくらいにするか、葬儀社の世話役や進行係に相談します。だいたい3分位が一般的です。弔辞は故人の死を悼み、冥福を祈ると共に遺族の悲しみを慰めるものなので形式的になりすぎないよう心情を表現することが大切です。
弔辞は大判の奉書紙か巻紙に薄墨で書くのが一般的。筆が苦手な場合は下書きを清書してもらう方法もあります。最近では便箋にペンで書いたものも見かけられます。文字数は、1分間300文字が目安です。書き方で注意するのは忌み言葉。忌み言葉とは「たびたび」「しばしば」など重ね言葉や繰り返しを連想させる言葉です。死や事故など生々しい言葉、数字の九や四も避けます。また、お悔やみの言葉は宗教によって違うので注意が必要です。
紙は、弔いものなので普通とは逆に右から折っていきます。上包みには奉書紙を用い、表書きには「弔辞」「弔詞」「弔文」と筆で書きます。
弔辞を読む際は、名前を呼ばれてから立ち上がり祭壇に進みます。遺族と遺影に一礼し、目の高さに紙をささげ、通常のスピーチよりもゆっくりと間を取りながら読みます。終わったら、元のようにたたんでから、両手で祭壇に供えます。
Q3 お香典の目安を教えてください。
香典の相場は3,000円から1万円ほどですが、故人との付き合いの深さ、送り主の年齢によって相場は変わります。
故人が血縁者の場合、血のつながりが濃いほど高額になります。親の場合は10万円、兄弟であれば5万円、その他の親類は1万円が相場といわれます。
故人が勤務先関係か友人であれば5,000円が目安となります。よほど親密で無い限り、1万円を包むことはありません。仕事関係であればまず上司や先輩に相談し、職場の風習や前例にならうのが良いでしょう。「目上に薄く、目下に厚く」が冠婚葬祭における原則的な考え方です。40代でも年齢が離れた年上の方には3,000円でも構いません。また、上司の不幸の場合は、部下が相場を超えて包むのは無礼にあたります。相談できる人があれば相談し、横並びにしましょう。なお、仲人の不幸の場合は1万円、隣近所の不幸には付き合いの深さに応じて3,000円から1万円が相場です。ただし、地域のしきたりなどによって異なりがあるので注意が必要です。
香典は多すぎても少なすぎても失礼になります。また、奇数にすると良いと言われているので、3,000円が下限となります。香典を複数人でまとめる場合は、香典返しのことも考え、ひとり当たりの金額が少なめにならないようにしましょう。
Q4 喪中に気を付けなければならないことは?
喪とは、故人の冥福を祈り、つつましい生活を送ること。亡くなってから1年間を喪中と呼び、その間祝い事や交際を避けることを、喪に服すと言います。
喪中に控える第一の事柄に、結婚式・慶事への出席があります。ただ、近年は前もって予定されていた慶事や、先方と特に親しい場合は出席することも増えています。故人との続柄や、故人との付き合いの度合いによって、喪中の考え方は異なるのです。ただし、忌中(四十九日の忌明けまで)は、極力控えた方が良いでしょう。また、喪中と分かっている人を慶事へ招待する場合は、事前に招待状を出してもいいか確認しましょう。
他に控えるべき事柄は、神社への参拝、氏神への祭事、正月飾り、初詣、年始回り、年賀状があります。特に年賀状は、11月下旬から12月初旬までに年賀欠礼の挨拶状(喪中ハガキ)を出すのが一般的。喪中ハガキには誰の喪に服しているかを明記しましょう。服喪中と知らない相手から年賀状を貰ったら、松の内(関東では1月7日、関西では1月15日)を過ぎてから、年賀状のお礼や年賀欠礼したこと、喪中の知らせをしなかったことへのお詫びを文面にした挨拶状を送ります。なお、お中元・お歳暮は贈答しても構いません。両方とも、お世話になった方々へ感謝を込めて贈る物だからです。ただし、水引きは紅白ではなく地味な色に変えた方が無難。また、お年玉をあげる際も、地味な色か無地の袋に「文房具代」「書籍代」などの表書きをして渡せば問題ありません。
Q5 戒名費用はどの程度でしょうか?
戒名とは、仏門に入った証としてつけられる名前をいいます。宗派によっては法名と言われることもあります。戒名は、つけられるものによってランク付けされており、もっとも一般的な「信士・信女」から「居士・大姉」「院信士・院信女」「院居士・院大姉」といった種類があります。戒名費用には明確な相場は存在しませんが、このランクによって一価格帯があります。しかし、この価格帯も地域や寺院によってまちまちで、正解というものはありません。インターネット上で公開されている相場も実勢にともなわない価格が少なくありません。例えば、「信士・信女」は30~40万円、「居士・大姉」は50~60万円、「院信士・院信女」は70万円~、「院居士・院大姉」100万円~と紹介しているサイトもあれば、インターネットで戒名代、最安で検索すると20,000円〜手配しますと出てくるサイトがあります。もはや戒名ビジネスになっている状態は世も末と言えるのかもしれません。
そもそも、戒名に費用がかかるのは、おかしな話でもあります。仏門とは修行の道です。戒名費用は葬儀代で占める割合も多く、明確な価格表があるわけでもないので、高すぎると感じる人も多くいます。
戒名とは本来、生きている間に出家し、仏の弟子となって与えられるもの。生前から寺に足を運び、仏に尽くした人ならば授戒会で戒名をすでに貰っているのです。日頃から寺とのかかわりが強い地域では戒名料も相場ほど高くないと言われます。戒名料をどう思うかは、個人や遺族の寺や仏教に対する距離感によるものが大きいと言えるでしょう。
Q6 お葬式は必ずやらないといけないのでしょうか?
お葬式をあげなくてはならないという法律や規則はありません。通夜や葬儀を行わず、火葬のみをするケースもあります。しかしそれは葬儀代の節約などが目的ではなく、「残された人に迷惑をかけたくない」という故人の意向によるものがほとんどです。
そもそも葬儀は残された人のために行うものです。葬儀は臨終から始まり、通夜、葬儀式、告別式、遺体の処理、喪というプロセスがあり、葬儀式そのものにも順序があります。なぜそれほど形式的なのかというと、死というものの多面性、困難さに対応するための知恵であると言われます。事前に「予期された死」があり、「医学的な死」「法的な死」と続き、通夜で死への準備を整え、葬儀で「宗教的な死」、告別式で「社会的な死」、火葬で「物理的な死」を体験。そして長い喪の期間に、死別の悲しみから回復する。そのような役割が、葬儀にはあるのです。
死の事実を次々と突きつけられていく。故人を愛する者であればあるほど、それは精神的に辛いことです。しかし、死別が夢ではなく、誰にでも訪れるものであるという現実を認識し、事実と向き合うことが、残された者にとって大切なのではないでしょうか。
Q7 受付でお悔やみの挨拶を受けた場合、何と応えればよいのでしょうか?
通夜や葬儀の受付で、「このたびはご愁傷さまでした。」などと声をかけられることが多いと思います。そのようなときは「お忙しいところお運びいただきありがとうございます。」「ご丁寧に恐れ入ります。」「お忙しいところありがとうございます。故人も喜んでいると思います。」などと返答します。
また、冬場なら「お寒い中ありがとうございました。」、雨や雪が降っていれば「お足もとが悪い中、ありがとうございました。」、遠方からの弔問であれば「遠いところありがとうございました。」などでも良いでしょう。たとえ遺族でなくとも、受付はお悔やみを受ける立場なので、あくまでも遺族側の立場になって応えます。また、香典を頂いた場合には「ご丁寧にどうもありがとうございます。霊前に供えさせていただきます。」と応えます。
なお、遺族である場合の弔問客への対応は「お忙しいところお越しいただき、ありがとうございます。生前はたいへんお世話になりました。本日○時に、静かに息を引き取りました。たいへん安らかな最後でございました。」などと、臨終の様子などを伝えましょう。
Q8 故人との対面をすすめられた際に気をつけることは?
遺体が安置されている部屋に通されたら、まず遺族に向かって一礼し、お悔やみの言葉を述べます。その際、特に親しい間柄の場合は「何かお手伝いできることがありましたら、遠慮なく申し付けてください。」と申し出ます。そこで遺族から「どうぞお別れをしてやってください。」と言われたら、「ありがとうございます。お言葉に甘え、そうさせていただきます。」と謹んでお受けし、遺体の枕元近くへ寄って一礼します。
遺族が、顔にかけた白布を取ったら一礼して合掌し、対面を終えます。白布を取るのは弔問者でなく遺族であるということに注意してください。なお、どんなに故人と親しくても、弔問者から対面を申し出るのは失礼にあたります。対面が済んだら、遺族に一礼し、退きます。その際「まるで眠っていらっしゃるようなお顔ですね。ありがとうございました。」と声をかけるのもいいでしょう。
故人と対面すると取り乱してしまいそうなら、辞退しても構いません。その際は「お目にかかると、かえって辛くなりますから、失礼させていただきます。」などと正直に伝えましょう。また、死因について弔問者からあれこれ尋ねるべきではありません。
Q9 出棺の際に気を付けることは?
出棺の儀とは、棺桶を火葬場へ運び出す前のお別れの儀式のこと。棺のふたを開けて、故人と最後の対面をします。その際、近親者や友人で棺の中に花を入れる儀式のことを「別れ花」と言います。また、花の他に故人の愛用品や思い出の品を添えることもありますが、不燃物や爆発の可能性があるものは避けましょう。別れ花が済むと棺にふたをして、霊柩車に乗せます。棺は喪主を除く、故人と縁の深い男性六人で運びます。棺はどんな時でも遺体の足の方を前にして、霊柩車へも足の方から納めます。乗せ終わったら、喪主が会葬者へお礼の挨拶を行います。
告別式に出席した際は、よほどの事情が無い限り出棺まで見届けるようにします。出棺を待つ間は、知人・友人がそばにいても私語を慎み静かに待機します。出棺時は手を合わせて合掌し、深くお辞儀をしながら見送り、車が見えなくなってから顔を上げます。なお、冬場の寒い時期でも、出棺時はコートやマフラーなど礼装の上に羽織っているものを脱ぐのが礼儀です。出棺を待つ間は着用していても構いませんが、出棺の際は脱いで腕にかけるなどしましょう。
Q10 初七日法要とは何ですか?
仏教では人が死ぬと七日ごとに七回、閻魔大王など諸王によって生前の所業を裁かれ、四十九日目に判決が言い渡されると言われます。その裁判の日を「忌日」と呼び、初七日(しょなぬか)は最初の忌日となります。
初七日は、故人が三途の川のほとりに到着する日とされています。故人が急流か緩流のいずれを渡るかの裁きが下される大切な日で、緩流を渡れるように法要をします。通常、初七日は命日を含めた七日目、骨上げから2~3日後に行われます。
しかし近年は列席者の中で遠方の方々、多忙な方々への配慮から、告別式当日に行われる場合が多くなりました。また、お寺様へのお布施は、葬儀の翌日にお渡しするのが通例でしたが、最近では初七日の精進落しの席で、葬儀と初七日のお布施を並べて渡すことが多いようです。初七日のお布施は、その他の法要のお布施と同額とするのがならわしで、喪家にとってあまり負担のかからない範囲にします。
初七日のあとも、七日ごとに法要が行われ、それぞれ二七日(ふたなぬか)、三七日(みなぬか)、四七(よなぬか)、五七日(いつなぬか)、六七日(むなぬか)、七七日(しちしちにち、または満中陰)と呼ばれます。
Q11 葬儀に参列できない場合はどうすればよいのでしょう?
出張中や旅行中、入院中などやむを得ない事情で弔問できない場合があります。その場合は、家族・同僚などの代理人をたてます。結婚している人は、配偶者を代理人にたてる場合が多いようです。代理人が参列するのは通夜、葬儀どちらでも構いません。
代理人は受付で、誰の代理なのかを伝え、香典を渡して記帳します。香典の表書きは、参列できなかった本人の名前。記帳は、代理で持参したことを示すため、本人の名前の下に「代理」(配偶者の場合は「内」)と書き、その下に自分の名前を小さく記します。なお、代理人自身も参列する間柄である時は、自分の名前を書いた後、香典を預かってきた人の名前をそれぞれ別欄に記入します。なお、参列できなかった本人が特に親しい間柄の時は、後日改めて弔問に伺いましょう。
代理人を立てられない場合は弔電を打ちます。弔電は、葬儀、告別式の前日までに届くようにNTTのダイヤル「115」もしくは郵便局の窓口から手配します。その時に弔電であることを伝えれば、それにふさわしい用紙が使用され、文例も用意されています。香典は、現金書留で郵送します。通常通り表書きをした後、書簡用の封筒に入れて喪主宛に速達で出します。その際、簡単なものでよいので「お悔やみの手紙」を同封しましょう。
Q12 葬儀に際して喪家が準備するものは何ですか?
まず通夜に際して喪家が準備することは、受付・会計・案内・進行などの係を決めること。親類縁者、友人知人などに依頼します。また、忌中札を貼ったり、式場までの案内札を立て掛けたりもします。
葬儀に際しては、出棺の準備、火葬場に行く人の確認、心づけ・お布施の準備、忌中払いの時間と出席者の確認、弔辞・弔電の確認などがあります。出棺の準備では、遺族代表の挨拶をする人や位牌・遺影・埋葬品の持ち手を決めます。多くは喪主が位牌を持ち、故人との関係が深い順に役割を決めます。
火葬場に行く人の確認は、車の台数を決めるために必要です。なお、火葬料などの支払いがあるので、現金を用意しておきましょう。心づけ・お布施は状況によって渡す時期が変わります。寺院などに前もって相談しておくと良いでしょう。忌中払いの時間と出席者の確認は、忌中払い料理の量を決めるため。人数が増えた場合は追加注文します。弔辞・弔電は前もって確認し、式で披露する順番を決めます。なお、弔辞はあらかじめお願いしておき、早めに席についてもらうようにします。
Q13 会葬の際に慎まなければならない行動は?
喪主や遺族は故人の死を悲しみながら対応に追われています。会葬者は、それに十分に配慮した行動をとらなくてはいけません。
まず厳禁なのが遅刻。式の開始される十分前までには受付を済ませましょう。万一遅れた場合で、席順が決められていない時は末席に着くのがマナーです。
会場内では友人知人と会っても挨拶程度にします。話が必要な場合は小声で簡潔に済ませます。また、開式の前に遺族に会ったら。お悔やみの言葉を簡潔に述べます。わざわざ遺族を捜し、挨拶に出向くのは控え、すれ違った場合でも軽く会釈する程度にします。式が始まれば私語は慎み、式の進行を見守りましょう。
告別式から参列する場合は、式の行なわれる時間内に到着すれば問題ありません。中座は極力控えますが、どうしても用事がある場合はあらかじめ末席に座り、そっと退場するようにします。その際、喪主や遺族に挨拶をする必要はありません。
葬儀・告別式に関らず、弔問者に共通して慎むべき行動は、遺族に故人の最期の様子を詳しく聞こうとすること。また、故人を失ったショックや、亡くなるまでの看病疲れなどをはばかって、長居しないこともマナーです。
Q14 葬儀までに喪家が行う手続きとは?
故人が自宅で亡くなった場合は、かかりつけ医に連絡します。かかりつけ医がない時は、119番に電話します。病院で亡くなられた場合は、遺体を自宅と斎場のどちらかへの搬送を手配します。搬送は病院が手配してくれますが、紹介手数料が発生して葬儀社に依頼するより費用が高くなることもあります。事前に葬儀社を決めていたら、遺体搬送から依頼した方が良いでしょう。
死亡確認後、病院から「死亡診断書(死体検案書)」が発行されます。この書類は後に様々な手続きで必要になるため、5枚ほどコピーをとっておきましょう。
死亡診断書は死亡届とセットになっており、届出対象者の本籍地または届出人の所在地または死亡地の役所に提出します。期日は亡くなったことを知った日から7日以内(ただし国外で死亡した場合は3ヶ月以内)。提出者に制限はありませんが、死亡者の親族の署名捺印が必要です。また、提出後に発行される埋火葬許可書は火葬場で必要になります。
遺体の搬送が済むと、数人の親戚や知人に死亡の連絡をします。その方から他の方達に連絡をしてもらいましょう。次に寺院に連絡し、お通夜・葬儀の日程を相談します。日程については、火葬は死亡後24時間経過後という他に決まりはありませんが、友引の日は火葬場が休みの場合もあります。
葬儀の日時が決まったら、喪主や世話役その他諸係を決めます。また、通夜後に宿泊する人数の確認も行ないましょう。
Q15 葬儀後に喪家が行なう手続きとは?
葬儀後に喪家が行なうことは、世話役に任せていた事務の引き継ぎです。会葬者名簿、名刺類、香典類を受け取ります。葬儀終了後、僧侶への謝礼は「御布施」と表書きし差し出します。挨拶回り、隣近所へのお礼、香典の整理、故人の事務手続きは葬儀・告別式の翌日から行ないます。
挨拶回りに行くのは僧侶、世話役代表、近親者、恩師、会社の上司など。相手が遠方であったり時間の無い場合は、品物にお礼の手紙を添えて送ります。弔辞を奉読して頂いた方や特にお世話になった方へは、直接伺ってお礼を述べます。自宅で通夜・葬儀を行なった場合、隣近所へのお礼も忘れずに。人や車の出入りで少なからず迷惑をかけています。菓子折りなどを持参し、日頃あまり親しい付き合いがなくとも伺った方がよいでしょう。
香典の整理は会計も重要ながら、住所や氏名も香典返しや喪中ハガキのために確認が必要です。故人の事務手続きは生命保険や年金などの整理を行ないます。必要書類を前もって確認しておきましょう。また、故人が会社員だった場合は、勤務先にも伺います。先方の勤務の邪魔にならないよう出向く前に都合を確認し、直属の上司などに挨拶します。なお、この時に故人の私物も整理して持ち帰るようにしましょう。
コメント