50代で決めておきたい、終活世代のお墓選び

終活の知恵
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〜はじめに〜

都会に住んで仕事をしていると、帰省してお墓参りをすることも年に一度、二度という人が多いのではないでしょうか?これから、自分がお墓に入る時を考えると、少し寂しい気持ちになるかもしれませんね。そんな中、今では身近にあって、いつでもお参りできるお墓に関心が高まっています。

お墓の歴史 

今、私たちがお寺や霊園墓地で目にすることのできるお墓のスタイルは、江戸時代に始まったと考えられています。それ以前は、庶民のお墓は遺体を埋葬した上に盛り土をして、小さな石を置く程度でした。江戸時代に、現在のようなお墓が建てられるようになったのは、檀家制度によって仏教が広く庶民にまで浸透してからのこと。明治時代になると、都心部でも各所に公営墓地が開設され埋葬の方法も土葬から火葬へと移行しました。

 昭和に入ると、自然との調和を求めて区画された公園墓地が広がりを見せ始め、寺院墓地や公営墓地だけでなく民営の霊園墓地が次第に増加して行きました。

 お墓の基礎知識 

【和形墓石】

 最も一般的な形式。四段構造(上から「竿石」—家名等が掘られる、「上台石」、「中大石」、「芝石」或いは「敷石」)もしくは敷石を置かない三段構造が基本。

高級な墓石は竿石の下に蓮華代の付くこともあります。 

【洋型墓石】

 見た目がモダン、和型に比しスペースを取らず、価格帯でも人気の墓石です。公園墓地や芝生墓地の普及も追風となってキリスト教だけでなく仏教徒にも浸透しています。竿石と台石で構成され、地震に強い安定感があります。種類は主に台石一つの一段型、二つの二段型の2つ。家名以外に好きな言葉や文字を墓石に刻むことが可能です。

家族の在り方と多様化するお墓のカタチ 

【個人墓】

亡くなった一人だけのお墓で単独墓とも言われます。核家族化や単身者の増加により個人単位のお墓選びも増えています。先祖代々のお墓があっても、気兼ねなく自分の好みでお墓のデザインを希望できるのも特徴。ただし、先祖代々の墓と比べて、将来にわたりお墓を管理してもらえる可能性が低いため、後に寺院などに永代供養を依頼するケースが多いのも事実です。

【家墓(代々墓)】

「家」を単位として先祖から子孫へと引き継がれて行くお墓です。長男の家継ぎ制度によって守られてきたもので、お墓を守り継ぐために養子を取って存続させたという例もあります。個人の意思や個性よりも、家の永続を重んじる日本古来の考えのもとで、現在もお墓の中で大きな割合を占めています。

【両家墓】

一つの墓石に両家の家名を刻んだもの。長男長女同士が夫婦の場合、両家のお墓を守る負担を和らげるメリットがあります。しかし、寺院墓地を希望する場合は、両家における宗旨・宗派の違いを考慮する必要があります。

【夫婦墓】

家墓の継承者でなくまた子孫のいない場合に建てる、夫婦二人だけのお墓です。個人墓と同じく自由なスタイルの考案が可能です。

【共同墓】

身寄りのない人が生前の縁を元に建てるお墓。市民団体などが管理・運営する場合が多く、血縁に関係のない他人同士が共に埋葬されます。老人ホームの高齢者などに利用者がおおく、継承者のない人でも安心して利用でき、費用も抑えられます。さらに、永代供養の心配もありません。

自然と共に美しく“樹木葬” 

1999年以降に登場した新しい葬送の形です。墓石の代わりに樹木や花を植えて墓標とし、遺骨は土に埋葬します。環境にやさしいく、「自然に還る」「継承者がいなくても大丈夫」「費用割安」との評判があります。

散骨と違い指定の場所で遺骨を埋葬するため、墓地として認定されている場所のみで樹木葬が可能です。そのため、寺の一角を樹木葬専用墓地として開発している場合が多く、過疎化に伴う檀家離れが進む中で樹木葬は注目されています。

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