就活のタイミングは人生の節目
50代では知っておきたい葬儀準備をはじめるときについて解説しています。ひと昔は50代で自身の葬儀など、いわゆる終活を始める人が多かったのですが、今は70代くらいまで年代が上がっています。
昭和の時代はよほどの人でないと、自分の葬儀や墓の心配はしていませんでした。昔ながらのやり方通りでよかったからです。
もちろん、今でも昔ながらのやり方を踏襲している地域もあるのでまったく昔がよかったとはいえませんが、都心部や近郊などでは、自分の墓や葬儀のことをある程度の年齢になったら考えておかないと遺族が困るという考えになるそう。
これは、子供がいる夫婦、いない夫婦にかかわりなく、何かの節目が大きく影響するよう。子供がいる夫婦ならやはり、子供の独立や孫の誕生。子供がいない夫婦は、仕事の引退、ローンを払い終えたなど、やはり人生が一区切りついた時が印象としては多いのです。これは具体的に考え始める時期という意味です。
預貯金で2000万円越えが目安か
実は、終活はある程度の金銭的な余裕がないとその範囲が限られています。預貯金が2000万円以上ある人なら、墓や葬儀まで気が回るようですが、そこまで余裕がない人は、エンディングノートなどを記述することをおすすめします。記述しながら、あまりお金のかからない方法をインターネットをはじめとするさまざまな情報で探します。
70代の高齢者の問い合わせが多い
ある葬儀関係者によると、15-16年前までは50代、60代の人が葬儀の問い合わせが多かったものの最近は70代など、高齢者からの問い合わせが多くなっているそう。終活という言葉が生まれたのは2009年の「週刊朝日」の連載にはじまるとされています。そのあたりからエンディングノートや関連する本などが多く出版され、書店の一角を占めるようになりました。当時、50代、60代の人が、一旦、終活をしたけれど、改めて本気の終活をはじめたのかもしれません。
エンディングノートも書き直し
10年経てば状況も人の環境は随分と変わります。当時現役で働いていた人が引退するだけでも環境は激変すると言ってもいいでしょう。10年ひと昔とはいいますが、今は2-3年でいろいろなことが変わりすぎます。一度エンディングノートを記したからといってもそれで終わりではありません。やはり、何度かの書き直しが必要です。
まとめ 葬儀の準備は10年の時間をかけて行う
自分の終末を考えるのにさっさと済ませて、あとはのんびり旅行をしたり、施設にはいって何も気にせずという方に考えがちかもしれません。しかし、人生の終末こそ、長い時をかけて考えることをおすすめします。時間をかけるというのは、実は、これまでの時間、残された時間をつぶさに見るということです。一足飛びに計画するのではなく、長い時間をかけて積み上げてきた人生を振り返りながらご自身の足跡を辿って見てから、同じような長さをかけて終末に向かうことができれば、余生もより濃くなるだけでなく、子供の頃のように多くの気づきを得ることができるからです。あっという間に思えた、今までの時間を取り戻すことにもなります。まずは、最近の終活情報を手に入れてはいかがでしょう。
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